ミュージカル
音が出る——それだけで生まれたジャンルです。1927年10月の『ジャズ・シンガー』は実はほとんどサイレントで、歌と少しの台詞だけが同期した「パートトーキー」でした。それでも十分でした。2年後の『ブロードウェイ・メロディー』は、トーキーとして最初の、そしてミュージカルとして最初のアカデミー作品賞になります。そして移行期そのものが、のちに最高のミュージカルの題材になりました。『雨に唄えば』はサイレントからトーキーへの混乱を歌と雨で描いて、2022年のサイト・アンド・サウンド批評家投票で10位、AFIのミュージカル部門では1位に置かれています。技術がドアを開け、ジャンルが生まれ、そのドタバタ自体が名作になる——技術の線のいちばんきれいな見本です。